みかんのごはんのホームページへ ようこそ!
わたしは吉村朋恵ともうします。
スイス在住の日本人です。
インターネットを利用して、
『犬猫さんのごはんのコンサルタント』をさせていただいています。
わたしのホームページにお越しくださり、本当にありがとうございます!
犬猫さんのごはんコンサルタントって何をするの?
犬猫さんのごはんにはいろんな種類や方法がありますね。
例えば、
市販ごはん、手作りごはん、人間のごはんを分ける、生食、加熱食、薬膳などなど。。
わたしがご提案しているごはんは、手作りのごはんで、
特に、『BARF』というコンセプトを中心とした手作りのごはんになります。
わたしは、この方法を、
ドイツ在住のSwanie Simon (スワニー サイモン/シモン) 先生、Nadine Wolf (ナディン ウルフ) 先生などから教わりました。
わたしの犬猫さんのごはんコンサルタントとは
このドイツで一番ポピュラーな
『BARF (バーフ)』という方法をベースに、
その子その子の現在の状況や、体調にあったごはんをどのように組み立てていくか、
オーナーさんと共に考えていくというお手伝いのようなお仕事になります。
ところで、ではBARFとは?
BARFという名前は、基本的にコンセプトの頭文字になります。
Born-Again Raw Feeders (生食を提供する再誕した人たち)
Bones And Raw Food (骨と生食)
Biologically appropriate raw food (生物的種に適した生食)
ドイツ語では:Biologisch Artegerechtes Rohes Futter (生物的種に適した生食)
Swanie Simon先生の提唱訳の頭文字です。
このコンセプトは、もともとは英語圏で使われていました。
これは、市販ごはんが世に登場する前の方法、
つまり、『生のお肉や、骨、内臓など』を中心にした、
犬猫さんのごはんの組み立て方のことをあらわしています。
昔から、ドイツでも、集落にある肉屋さんが、動物たちを人間に準備する際に、
あまったお肉や内臓、骨などを犬さんたちにあげていました。
また、おうちのごはんの残りなども、同じようにごはんとしてあげていました。
犬猫さんの住環境も今とは少し違い、もっと彼らは自由に野に出て、
自分の必要と思われるものを自分で捕まえて、食べることもできました。
わたしたち、ドイツ語圏のBARFコンサルタントは、
基本的な考え方として、
犬さんを『(雑食できる)肉食動物』さん、猫さまは『完全肉食動物」さんととらえています。
そして、野生のイヌ科動物さん、ネコ科動物さんが食べているもの、
『獲物動物さん』を再現するようなごはんを組み立てるという方法がBARFになります。
例えば、うさぎさんやねずみさんを再現するという感じです。
うさぎさんやねずみさんには、筋肉、脂肪、毛皮、内臓、骨、胃や腸の内容物や血液
などがありますね。
こういう『獲物動物さん』を食べて、消化吸収し生きていくように体が成り立っていると、
考えています。
確かに、現代の犬猫さんは人間と長く生活しており、
野生動物さんとはかけ離れているという考え方もあります。
いわゆる品種改良や住環境の変化なども、食の変化などでも、
野生動物さんとは大きく異なっているとも考えられます。
ですが、今でも、犬さんとして、猫さんとして、
大きな枠組みの、基本の体の作りはさほど大きく変わってはいません。
例えば、犬さんは今でもオオカミさんと子孫を作ることができるほど近い存在です。
コアラさんがユーカリを食べるように、パンダさんが笹や竹を食べるように、
犬猫さんも人間と住んでいる時間が長いとはいえ、
大筋は変わっておらず、
体の機能にそった食事こそが、一番負担の少ない食事だと考えています。
BARFの(生の素材の)ごはんだけではありません。
では、こういう風に書くと、こんな疑問が出るかもしれません。
- 生肉のごはんしかコンサルタントしてくれないのね。
- うちの子は生のお肉を食べると、下痢するし生は菌が多くて危ないって言われたわ。
- うちの子は腎臓悪いから、お肉とかタンパク質とか減らせって言われているのよね、BARFってお肉多いんじゃない?。
- 骨は裂けるし、つまるからダメって聞くけど。
- 内臓なんて気持ち悪くてさわれないわ。
- 市販ごはんは栄養がちゃんと整っているけど、手作りは、栄養が偏りそうで、でも、いろいろ計算とかわからないわ。
などなど・・・。
お気持ちはよくわかります。
わたしたちドイツ語圏のBARFコンサルタントは、
ごはんは、その子その子に合わせるものと考えており、
BARFというやり方に無理やり動物さんを合わせることはしていません。
目の前の動物さんが一番大切です。
ご安心ください。
BARFというベースの考え方はありますが、
そこから、
現在のいろんな栄養学や、解剖生理学、などなど、
活用できるたくさんの知識がありますので、
それもいろいろ加味して
携わらせていただくお子さんのそれぞれの状況に応じた、
一番合いそうなごはんをご提案させていただきます。
例えば、加熱したごはんが合うようであれば、
加熱食のご提案をさせていただきます。
お体の調子がよろしくないお子さんには、たくさんの情報をいただき、
オーダーメイドのごはんを作り上げていきます。
場合によっては、
ご家族のみなさまの状況や、住環境、ご予算など、
いろいろな面からも、ご案内、ご提案させていただいております。
生食オンリーではないということです。ご安心ください。
手作りごはんの利点と難点
わたしのホームページをのぞいてくださったということは、
もしかすると、手作りごはんをおうちの犬猫さんにあげてみたい、
または、もうあげてらっしゃる方々なのかもしれませんね。
では、ここで、手作りごはんの利点と、難点をお伝えしますね。
手作りごはんの利点
- 自分の目でわかる食材で、ごはんを作ることができる。
- 自分のお子さんの状態に合わせて、細かくアレンジすることができる。
- 長期保存をする必要がないので、不必要に保存料を加えたり、高温で加熱する必要がない。(不必要な保存料などを使う必要がない。)
- 新鮮な食材には多くの水分が含まれているため、体に消化しやすく、また、水分も多く取ることができる。
- 子犬時代や子犬のお母さんが、手作りごはんやフレッシュな食材を食べていた場合、あとあとのアレルギーやアトピー性皮膚炎などの発症率が低いという統計がある。
(フィンランド大学のDogriskさんの論文 https://www.helsinki.fi/en/news/dogs/puppys-diet-seems-be-significant-factor-development-allergy-and-atopy-related-skin-symptoms
https://onlinelibrary.wiley.com/share/VWSYHJ4D5N35AFKVDTVQ?target=10.1111/jvim.16211)
などなどです。
人間のお医者さまも、健康を保つためには、出来合いやジャンクフードではなく、
おうちで作るバランスの良いごはんを勧めていらっしゃいますよね。
では、おうちの犬猫さんはいかがでしょう??
でも、やはり手作りごはんにも難点があります。
手作りごはんの難点
- 栄養のバランスが取れているかわかりにくい。
- 一般的な市販フードに比べて、金額的に高い場合が多い。
- 食材を保存するために場合によっては、冷蔵庫や冷凍庫などが必要、電気代もかかる。
- 食材の買い出しやごはんを作るための時間や手間がかかる。
- 他の家族の方や獣医師先生方からの協力が得られない場合がある。
- 長期保存ができないので、災害時にあげることができない。
などなどです
これらを踏まえた上で、それでもわたしは、
可能ならばぜひ手作りごはんにチャレンジしていただきたいと思います。
きっと新しいおうちの犬猫さんとの繋がりにもなると思います。
最後に、ヒポクラテスさんの言葉を。
むかし、むかし、ギリシャに ヒポクラテスさんという方がいらっしゃいました。
彼は、いくつかの言葉を残しておられます。
- 人間は誰でも体の中に百人の名医を持っている。
- 人は自然から遠ざかるほど、病気に近づく。
- 心に起きることは全て体に影響し、体に起きることもまた心に影響する。
- 私たちの内にある自然治癒力こそ真に病を治すものである。
- 汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ。
わたしは獣医師ではありません。ただの栄養士、コンサルタントです。
ですが、この言葉に添った気持ちで、犬猫さんに向き合っています。
また、いろんなことの最終決定は、いつも、
目の前の犬猫さんと、オーナーさんのもので
あると、思っております。
世界中の犬猫さんがいつまでも健やかに暮らせますように。
ごはん、たかがごはん、されどごはん。
こんなわたしですが、もしお力になれるのであれば、
とっても光栄です。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
吉村朋恵